まほろば紀行~つれづれなるままにレトロに生きる

日々の雑感や昭和レトロ、素人の投資ことはじめを語ります

カードがこわい

不正利用されたのでクレジットカードを作り直した。

昨今、「今なら○○○○ポイント、プレゼント」などの謳い文句に乗り、カードを新規発行する人も多いと思うが、そもそもクレジットカードの安全性は大丈夫なのか。気になったので、少し調べてみた。

日本クレジット協会によると、2021年のクレジットカード不正利用の被害額は約330億円で過去最多。今年はすでにそれを上回りそうなペースで被害が拡大しているという。

日本クレジット協会ホームページより

被害のほとんどは、不正に入手したカード番号が使われる「番号の盗用」による被害。原因の1つにメールなどを送りつけて、偽のウェブサイトなどに誘導し、カード番号やパスワードなどを盗み取る「フィッシング詐欺」の増加がある。

個人的にはそういうのには注意しているので、私の場合はフィッシング詐欺ではないはずだが、どこで番号が漏れたのかわからないままだ。

フィッシングやクレジットカードの不正利用に対する規制を管轄している経済産業省は今年8月、「クレジットカード決済システムのセキュリティ対策強化検討会」の初会合を開いた。今後、クレジットカード情報保護対策・漏えい防止やクレジットカード番号等の適切管理の強化などについて議論していくという。

経済産業省の検討会資料より抜粋

9月1日にはセーファーインターネット協会が開催した「フィッシング、クレジットカード不正の現状と対策を考える会」も開かれ、関係省庁や事業者を交え、新たな不正防止のしくみや情報共有の必要性などを話し合ったようだ。

ただ、被害が拡大する中で動いた感もあり、対策が後手に回っている印象は否めない。

クレジットカード規制に対する法律には「割賦販売法」があり、カード番号を取り扱う事業者に対し、漏洩対策を義務付け、不正取得を禁止している。従来、対象となる事業者はカード会社と加盟店だったが、2020年の改正で、規制対象を決済代行やQRコード事業者、ECモール事業者、ECシステム提供者にも広げた。

今後さらに漏洩防止対策や脆弱性対策の強化が求められるが、使う側も日頃から使用歴をチェックするなど注意が必要だ。

ちなみに今回、私は問い合わせ先もわからないところから100円請求されていた。

カード会社に連絡を入れて数日後に届いたメールには、こう書かれていた。

お問い合わせいただきましたご利用覚えがないとのお申し出につきまして、お客様ご本人の利用ではないものと判断いたしました。
つきましては、ご請求のお取消もしくは引き落とし口座へ返金(残高充当)の手続きをいたします。
このたびは、ご心配をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。

というわけで、ほっとしたのだが、これをスルーしていたら、そのうちもっと高額な請求が来たかもしれない。

私も昨今の「お得」ブームに乗せられ、結構多くのクレジットカードを保有しているので、あらためてキャッシュレスの怖さを実感した次第だ。

いずれ、どこかでカードも断舎離したい。

「便利だけど、こわい、キャッシュレス社会」

この気持を忘れないでおこうと思う。