まほろば紀行~つれづれなるままにレトロに生きる

日々の雑感や昭和レトロ、素人の投資ことはじめを語ります

株ことはじめ

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1株からもらえる富士電機のカレンダー

令和元年の秋、55歳を目前にして投資の必要性を実感した小生。サザエさんの波平と同い年、昔なら定年目前だが、年寄りばかりの老々介護が珍しくない人生100年時代になって、いまさらながら定年後の先行き不安に気づいたのだった。

手持ちはしれているが、YouTuberの両学長が常々おっしゃるように「今が人生で一番若いとき」とばかりに思い立って株や投資信託に投資して1年が経過した。

もしかしたら誰かの役に立つかもしれないので、素人おやじのポケット投資について、これからときどき語ろうと思う。

正直、自分では出遅れすぎと思ったが、何事も始めるのは「今」しかない。初心者はいろいろ勉強しながら、まずネット証券口座を開設して、自分の好きな企業や優待のある銘柄を買ってみたらいいと思う。

私の場合は、株主優待生活で有名な桐谷さんがお勧めしていた松井証券に昨秋、口座を開設。桐谷さんのお勧め通り、数万円で買える優待株を複数持って、配当や優待をもらう楽しみを知るところから出発した。松井証券は小口の投資には手数料が無料で、サイトやアプリもシンプルで見やすく、素人にはちょうどよかった気がする。

投資判断をする際は、大別してファンダメンタル分析テクニカル分析があるらしいが、地に足をつけてファンダメンタル分析から学ぶのがいいと思う。

素人は企業の財務状況をちゃんと確認して、多少株価が下がろうが、配当や優待をもらう「幸せ」を感じればいいのではないか。まずはそこからだ。

SNSでもいろんな人が投資実績を公開していて、それはそれで参考になるのだが、そんなことを追っかけてもほんとしかたない。出遅れおっさんは見るたびに、自分の出遅れ感を感じてしまうので、もう見ないことにした。

とくに今年はコロナのせいで、日常社会が一変した。もしかしたらこれからの時代、常識やアノマリーはもう通用しないかもしれない。

ちなみに1年やって投資実績はプラスで推移しているが、あくまで含み益込みの話だから、いつどうなるかはわからない。

要は選ぶ理由がちゃんとあれば、少々下がっても泰然自若でいきたい。

今日は大納会。来年はバブル相場が来るという声が日々強くなっている。

ほんまかいなと半信半疑ながら、いろんな方の分析も参考に、来年はコツコツと叩かれている銘柄を買う作業を続けようと思う。

Where there is a will, there is a way.(意志のあるところに、道は開ける)

そんなかっこよくいくかはわからないけど。

 

誰が地球を殺すのか

トランプ大統領による新型コロナワクチン開発の迅速化を図る「ワープ・スピード作戦」で、「ワープ」という言葉を久々に聞いた。トランプの頭には、もちろん光の速さを超えるスピードで宇宙を飛翔する「超光速航法」のことがあったのだろう。

ワープ(Warp)には「歪める」という意味がある。1960年代に人気を博したSFシリーズ『スター・トレック』で空間を歪ませて超光速で航行するというアイデアが用いられたことから、ワープが超光速航法を指すものとして定着したらしい。昭和40年男が思い出すのは、もちろん『宇宙戦艦ヤマト』だ。

もし光速より速く飛べたなら、別の惑星系や銀河へ旅することも可能になるが、超光速航法の実現性は否定され続けているそうだ。残念ながら。

もちろん現実世界では光速移動などいまだ夢の中だが、人類が宇宙に飛び出した1960年代にはいろんなSF作品で描かれた。個人的に思い出すのは 電機メーカー・東芝のマスコットキャラクターとして誕生した「エスパー」を、実写化したSFドラマ『光速エスパー』だ。

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宣弘社ホームページより

コロナ禍の中、DVDであらためて観たが、そういえば子供のころ、いきなり家の玄関を飛び出し、「イー・エス・パー」と叫んで光速エスパーになって空に飛び出していく主人公にあこがれた。

普通の人間が強化服によって超人的な能力を獲得して宇宙人と戦うという設定に、少年の心をくすぐられた。ウルトラマンにはなれないが、強化服さえあれば、光速エスパーになれるかもって。そういう等身大のヒーローだった。

制作した宣弘社のホームページ(http://www.senkosha.net/sakuhinlist/kousokuesper)では「怪獣ブームのさなかにありながら、本作には、いかにも怪獣らしい怪獣は登場せず、地球に危機をもたらす怪現象や事件から人類を守るというのがエスパーの目的であり、戦いを主眼としていない珍しいヒーロー作品と言える。四次元から突然現れる怪物、原子炉で増殖するカビなど、SF的な発想と未来志向が随所に生かされた作品である」と紹介されている。

エスパーは見事に地球の危機を救う使命を全うするのだが、現実世界、この地球を殺そうとしているのははたして誰か。もちろんそれはやっぱり宇宙人などではなく、人類自身のようだ。

コロナ禍の中でさえ、覇権争いを繰り広げる大国や地球温暖化問題など存在しないとほざくトランプを見ると、まさにそう思う。

会ってこそ

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コロナ禍の中、今や在宅勤務、テレワークが珍しくなくなった。当たり前になったと言ってもいいかもしれない。オンライン授業、オンライン会議もしかり。通勤・通学する必要がなく、自分の空間である家で仕事や勉強ができるメリットは確かに大きい。

医療の世界では、コロナで特例的に認められているオンライン診療を初診から解禁しようとする動きがある。相手をじかに見なくても、オンラインで相手の顔色や様子を観察し、丁寧に問診すれば初対面でも診断は可能かもしれない。対面でも診療中、患者のほうをあまり見ない医師もいるから、オンライン診療が逆に視診や問診の重要性を再確認する機会になるかもしれない。

ただ、オンライン授業やオンライン会議は基本、リアルの世界でもともと接点のある人と一緒にやるのが主。初対面では、どれだけお互いを知ることができるか少々疑問だ。入学したと思ったら、ほとんど通学することもなく、ずっとオンライン授業を受けていた今年の大学一年生などは本当に気の毒だと思う。

元フジテレビアナウンサーで現在、大学で講義を行っている近藤サトさんも毎日新聞の連載『ナレーター近藤サトのテレビぎらい』でオンライン授業に触れている。今年初めて受け持つ学生たちを半年、オンライン授業で対話してきて、当初は「これなら大丈夫」と思ったそうだが、実際に対面授業が始まって学生に会ったら、毎回「こんな人だったの!」と内心驚くばかりだったという。

オンラインでの彼らの「絵姿」から、個性や適性をばっちり見極めたつもりだったが、実際はそれは一面的なものでしかなかった。やはり「会ってこそ分かる個性」ということなのか。

いずれにせよ、オンラインも対面も適度に使い分けるのがベストかもしれない。ちなみに私はいまも週の大半テレワークで、専業主婦の嫁さんの不興をかっている。テレワーク川柳にもこんなのが。

 テレワーク 嫁が嫌がり 片頭痛

同病相憐れむ。うちも…。