まほろば紀行~つれづれなるままにレトロに生きる

日々の雑感や昭和レトロ、素人の投資ことはじめを語ります

この一冊―いまふたたびの温故知新

武力より知力勝負の摂関政治―『平安貴族サバイバル』

鎌倉時代もよくわからないが、平安時代はもっとわからない。 律令制があっという間に壊れて荘園が拡大。一部を除き兵役をやめて「健児」で代用し、国は直轄の警察権、軍事権を放棄する。 荘園は、租税等を免除してもらう「不輸不入の権」を得るため、どんど…

こんな時こそ『街道をゆく』を読もう

司馬さんのかつての自宅は現在、記念館になっている コロナで外出を控えている人も多いはず。 こんな時こそ、『街道をゆく』(司馬遼太郎著)を読んで、疑似旅行体験をしてみてはどうだろうか。 自分の行きたい地方へ。 私がなにげなく手に取ってみたのは「…

社会学を身近に―『文芸の社会学』(加藤秀俊著)

成人式も世相を反映 20代のある時期、加藤秀俊氏の本をわりと集中的に読んだ時期があった。氏は社会学の権威だが、令和の若い人はこの方の著作に触れる機会は少ないのではないかと思い、「この一冊」に紹介することにした。氏には一般向けの著作も多く、社会…