まほろば紀行~つれづれなるままにレトロに生きる

日々の雑感や昭和レトロ、素人の投資ことはじめを語ります

勝手に注目!―ニッチな医薬株

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どうなる今年の「梅雨相場」

感染拡大で医療体制の逼迫が叫ばれているのに、既定路線だからといってオリンピックをやるのだろうか。

莫大な金が無駄になるが、潔く、「こんな状況ではできません」と言うべきじゃないか(選手には悪いけど)。

ワクチンの接種状況を考えたら、先進国どころか世界の三流国じゃないか。感染拡大したら、すべて日本が責めを負うことになるのに。

開催地が東京、それも時期が真夏に決まったときから、否定的だった関西人の一人なので、どうしても辛口になる。そこはご容赦を。

参入障壁の少ない企業を探せ!

話は投資に移るが、コロナ禍で、やはり景気の変動を受けにくい銘柄を柱として持っておくべきだと実感した人も多いのでは。

中でも医療・介護分野は、超高齢化で未来も成長が続くのは間違いない。というわけで、ニッチな医薬株がないか探している。

まあ、何も考えず国内なら上位の武田薬品工業第一三共、海外なら「バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF」(バンガード)などのETFを買っておけばいいのかもしれない。

それではおもしろくないので(実際は単に資金が足りないだけ)、ニッチで参入障壁の少ない企業を探している。個人的に注目しているのが、まず生化学工業だ。

ヒアルロン酸製剤などに強みを持つが、国内で初めて変形性股関節症の適応を取得し、今月発売された関節機能改善剤「ジョイクル」などが牽引し、2022年3月期は増収を見込んでいる。

医療用医薬品は公定価格で、定期的に薬価が引き下げられるが、新製品や医薬品原体等の伸張で増収と営業増益を予想しているという。

株価1000円台で仕込んだが、28日終値で1169円。やっと上昇気配の感じだ。

国策銘柄は

菅内閣がどこまで続くかも影響すると思うが、就任時に掲げた不妊治療の保険適用拡大がらみの銘柄として、ホルモン製剤などを持つ、あすか製薬富士製薬工業などが注目されている。

あすか製薬は3月末で上場廃止、4月から持ち株会社あすか製薬ホールディングス(HD)」が上場した。産婦人科領域のリーディングカンパニーを目指しており、今年度からの5カ年の中期経営計画で、HDとして売上高700億円、営業利益率8%、ROE自己資本利益率)8%を目標に掲げた。

一方の富士製薬工業も特に女性医療領域での成長を狙っており、中期経営計画では24年9月期までに売上高500億円を目指している。

菅首相不妊治療の適用拡大発言で、昨秋いったん両社とも株価が急騰したが、現在は1000円台~1100円台に落ち着いている。

不妊治療の適用拡大の議論が今後本格化する前に、仕込んでおこうと思うのだが、はたして、その目論見は成功するのか。

後日、また検証してみたいと思う。

まあ、いずれにしても素人のつたない考えですけどね…。

 

―突然の追伸―

いやー、しかし、安易にこういう話を書くものではないですね。「ジュイクル」に重篤なショックなどの副作用事例が出て、厚生労働省が6月1日、安全性速報(ブルーレター)を出しました。

もともと、承認当初からショック、アナフィラキシーに関する注意喚起が行われていたようですが、とたんに株価が下がってしまいました。

副作用は人の命に関わるものですから、軽々しく言うものではないですが、新薬に副作用はつきもの。昔からよく言われますが、「クスリ」は逆から読めば「リスク」ですからね。

このリスクに企業がどう対応するか。それを見ながら、しばらくホールドしてみようと思います。

みなさんも製薬企業への投資にはご注意を。致命的な副作用が出たら、天国から地獄ってこともありえますからね。

私も自戒します。