まほろば紀行~つれづれなるままにレトロに生きる

日々の雑感や昭和レトロ、素人の投資ことはじめを語ります

どこもかしこもイオンモール

日本全国、どこへいっても郊外にショッピングモールがあるのが当たり前の光景になっている。

大手では「イオンモール」などが有名だが、テナントがどこも似たり寄ったりだと思うのは私だけだろうか。

子供が小さかったときは休日に家族で行き、それなりに楽しかった思い出はあるのだが、中年以降、広いモールの中を行ったり来たりするのにだんだん疲れてきた。

ファミリー層向けがつらいよ

私の住んでる地域には、クルマを使えば30分程度で行ける距離にイオンモールが3つもあるのだが、正直、おじさんには魅力薄だ。

もともと作りが若い世代のファミリー層向け。それ以外は、買い物好きなおばちゃんなら楽しいだろうが、回遊性の低いおじさんはお呼びでないような感じだ。

とはいえ、これから人口が減り、高齢者の割合がますます上昇するので、ファミリー層だけを当てにするわけにもいかなくなるだろう。モールのコンセプトや構成も、変わらざるを得なくなるはず。

大型駐車場も、後期高齢者のドライバーが増えれば、駐車時のトラブルが増えかねない。一方で、免許返上の高齢者も増えるだろうから、マイカーに依存しないアクセス手段を考える必要がある。

とすれば、子離れした中年や高齢者には、来てもらおうとするのではなく、自然と集まれるようなモールに再構成しなければならない。

例えば、高齢者向け住居や健診センター、医療・介護施設の併設なんかも考えるべきではないか…。

そんなことを思っていたら、すでに、そういう試みが始まっているようだ。

いずれ病院併設は当たり前?

例えばこれはイオンタウンだが、昨年の10月21日、国道14号沿いに約180床の「幕張病院」(2022年夏開業)を併設する「イオンタウン幕張西」がオープンしている。大型病院と直結したショッピングセンターは、同社として全国初だという。

また、昨年10月27日にグランドオープンした名古屋市の「イオンモール Nagoya Noritake Garden」 には、名古屋大学附属病院と連携した大型クリニックが開院している。土日・祝日も診療してくれるらしいから、本当に患者目線の仕掛けだ。

令和時代の超高齢社会を見据え、「健康」「医療」「ヘルス&ウエルネス」「生活支援」などのキーワードで、こうしたサービスを付設していくショッピングモールがこれから増えてくるような気がする。

新興国でも当たり前の光景になる?

長期的に見れば、日本市場自体は縮小傾向で、いずれショッピングモールもパイの奪い合いになると予想されるが、こういう仕掛けをして集客力を維持することはできるはずだ。まして、成長著しい東南アジアなど、グローバルに見ればビジネスチャンスはつきないはず。

今月11日に発表されたイオンモールの2022年2月期第3四半期の決算資料を見ると、「成長に向けた新たな施策の推進」として、「海外事業の利益成長の実現と新規出店の加速」の具体的な状況が示されている。

馬鹿にできないぞ、イオン経済圏

なるほどそうか―。

おじさんはあまりモールが好みではないが、同社はモール運営で高い競争力を持ち、海外進出でまだまだ成長が期待できる。株主なら、配当や株主優待(ギフトカードなど)も魅力―。

というわけで、先日、同社の株を妻と私で100株ずつ購入してみた。

株価が下がっているので、お買い得感は高い。

個人的には普段、楽天経済圏なども活用しているが、食料品など生活必需品の購入はイオン経済圏に依存している(あまりうれしくないが)。

FIRE手遅れのしがないサラリーマンは、イオンのゴールドカードや株主のオーナーズカード、イオンモールの優待のギフトカードも使って、イオン経済圏をお得に利用し、超高齢社会を乗り切っていきたいと思う、今日このごろである。

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モールの大型駐車場も、いずれ高齢者ドライバーだらけ?